発作的小ねた集 に
※基本的にアホです
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■看護師パラレル小ねた■
かんたん設定:
綱吉→新人看護師
骸→患者
ライトを消したままの懐中電灯を持って、綱吉は静かに夜の病棟の廊下を歩く。
はじめての準夜勤、消灯も二時間過ぎてだいたいの患者さんが眠りについている時間帯である。
まだ新人の綱吉には、症状が重篤でない患者さんの部屋数が(しかも少なく)割り当てられているため、夜の巡回のときにそこまで細かい状態観察はしなくても大丈夫だが、とりあえず息をしているかとか、状態に変わりはないか、ちゃんと苦しくなく寝れているか等ぐらいは確認する必要がある。
(お、起こさないように、しずかに…)
懐中電灯で直接ベッドを照らすなんていけない。天井を照らしながら、極力静かに病室に入る。
たいていの大人の患者さんはいびきをかいていたり、睡眠時の吐息が聞こえたりするので確認は比較的容易である。
だから、確認もそうなのだがむしろ起こさない方に神経をすりへらす。
3部屋回って、どの患者さんもよく寝ていた。この部屋で最後だ。
一日何千円だったか万だったかを払う、特別個室。たしかまだ若い患者さんで、六道さんと言ったか。
入院してきたときに、あの人かっこいい!とかって詰所にいる先輩たちが湧いてたっけ。
まだちゃんと対面したことはないが、とりあえず今は夜だ。息してるか確認することがいちばんだいじだ。
綱吉は、慎重に病室のドアノブを回した。
(失礼しまーす……)
心の中で呟いて、天井を懐中電灯で照らしつつ静かに静かにドアを閉め、入る。
(……あれ、静かだな…)
若い人は寝る時も息が静かなためだろうか。じゃあ、胸郭の動きで呼吸の確認だ…
静かに静かに、ベッドに近づく。
そっと覗こうとしたが…
(?!い、居ない?!なっ、なんでっ?!)
ベッドに六道さんがいない。
トイレだろうか?いやでも誰も居なかった。
大変だ。探さないと。いやその前に先輩にも報告だ。
綱吉は焦って元きた道を戻ろうとした。
その瞬間、
「っ、ぎゃあ!!?」
隣に六道さんが座っていた。
病室が真っ暗だったため気付かなかったが、ベッドの前、綱吉の左横においてあった椅子に六道さんは無言で座っていた。
(隣に座ってたのかよ!!こわすぎるよ!!!)
「ろ…っ、ろく、六道さん?」
「クフフ、こんばんは、看護師さん」
この六道さんも人が悪い。綱吉が入ってきたのに気付いたなら声をかけてくれてもいいのに。
何も無言で居なくても。
「もうほんとびっくりしたよ、不気味すぎるよ」
(どっ、どうしたんですか六道さん、眠れないんですか)
「心の声と実際の声が逆ですよ、綱吉君」
「うわぁすみませんっ、ちょ、でもどうしたんですか六道さん、眠れな……」
(あれ?)
名を呼んで問いかけようとして綱吉は首をかしげた。
よくこの人、俺の下の名前知ってるな。
「病棟に男の子一人でも頑張ってるみたいですね、他の看護師さんから聞きましたよ」
「あっ、そうなんですか?誰だろ…」
「さぁ、その看護師の名前は覚えてませんけど。僕の名前は骸って言うんですよ」
頬杖をついて目をスウ、と細める骸に、何か純粋な好意のみでない正体不明のものを感じて、綱吉は反射的に少し後ずさった。
しかし笑みは崩さない。
「はい、知ってますよ。覚えておきますね」
これだけペラペラ喋れるんなら、特に身体症状の悪化でどうこうというわけでもないだろう。ただ眠れなかっただけか。
ああ、そうだ。もしかしたら元々眠剤を使ってて手持ちが無くなった、とかかもしれない。
すっと立ち上がってベッドに再び戻る骸に、近寄って声をかけた。
「そういえば、眠れなかったんですか?あまりにも眠れないようなら…」
「ああ、大丈夫ですよ。少し目が覚めたので起きていただけです。特に変わりもありませんので。ただ…」
暗闇の中で、ぬらりと骸の瞳がきらめいた。
「えっ…?!」
グイッ、と強く腕をひかれてバランスを崩して相手の胸元に倒れこむ。
すかさず耳元に顔を寄せられ、囁かれる。
「ちょっと気持ちいい運動でもすれば、もっとよく眠れると思うのですけれどね」
スッと首筋をなぞられて、思わず綱吉はぴくんと肩を跳ねさせた。
(ひっ、 ひいいい!!誰かたすけて!!なっ、何コレ!何コレ!!!急変です!患者さんが急変です!!)
わけもわからず思わず逆ナースコールで助けを呼びそうになった瞬間、すっと身体を離された。
見れば、小さく肩を揺らして笑っている。
「面白いですねぇ君、ごめんなさい、つい暇だったもので楽しくて」
「あ、ぅ、い、ぃえ……、こちらこそ、すみませ、」
「大丈夫ですよ、寝ますから」
未だに目を白黒させている綱吉の前で、骸はおとなしく布団をかぶる。
しばらくへどもどしながらその場に居たが、目を閉じた骸が本格的に寝る態勢に入っただろうことを確認したので、綱吉は小声で「し、失礼しました…」とだけ呟いてようやく病室を後にした。
どうすればいいんだろう、ああいう絡み方されたらどうかわせばいいんだろう。
(あ、あの目、ちょっと怖かったような気がするんだけど気のせいかな)
気のせいではない。
「あっ、どうだった沢田君?みんな変わりなかった?」
憧れの優しい笹川先輩に微笑みかけられても、別の意味で赤くなりそうな顔のまま
「はい、み、皆さんよく眠られてました…」
と言うのがせいいっぱいだった。
冗談であっても、あんなのネタとして話すことはできない。
「クフフ…、アレは楽しめそうですねぇ」
骸がそれを見越した上で遊んでいるとは、
しかもフツーに本気だということは、
綱吉も知らない。
<おわり>
自分、ほんとどうしようもないと思う
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■ツナ先生と六道先生 小ねた■
かんたん設定:
ツナ:高校の養護教諭
骸:同高校の教師
→二人は一緒に住んでます
<休日アイスねた>
日曜日。
休みの日に日ごろ買い足しそこねているモノを買おうと二人でモソッと車でデパートなぞに出かける事がよくある。
骸は何をメインに売っているのかよくわからない輸入専門店に行きたがるのだが、
正直めんどくさいと綱吉がいっぺんに買い物のすむデパートを選ぶため、こうなっているわけである。
「と…、こんなもんかな。骸さん、あと何か買い忘れあったっけ」
「日用品の類も必要なものも買いましたし…こんなものでしょう、今日は。あとは食材ぐらいですか」
「ここ高いからなー…食材は別んとこにしない?家まで遠いし荷物増えたし」
ガサ、と紙袋をいくつか持ち上げる。
かさばる日用品や骸が勝手に買った服(しかもなぜか骸の、ではなく頼んでもいない綱吉の服である)などが入った紙袋の類で、二人の両手はふさがり気味だった。
「そうですね、じゃあ車に戻りますか。綱吉君ほかに何か買いたいものは?」
「いや別に俺は…あ、待って待って、アイス食べていきたい」
一瞬視線をたゆたわせた綱吉が、思いついたようにアイス屋のほうを向いた。
軽く肯いてから、骸もそちらのほうへ体を向ける。
「そういえば最近食べてませんでしたね。行きますか」
「うん」
列を作る客の後ろに並びながら、綱吉は食い入るようにメニューの看板を見ていた。
普段綱吉が好むのはシンプルなバニラ味のアイスだが、こうやっていろんな種類のアイスを目の前にされたらほかの種類も食べたくなる。
期間限定のダブルベリークリームチーズやらナッツキャラメルやら、ファンシーな横文字が踊るメニューを真剣に見つめる。
「どれにしますか」
「ちょっとまって、うー…、と」
対して骸は実にあっさり構えている。
いつも骸はたいしてメニューも見ずにサラッとモノを決めているが、どうやったらそんなスキルを手に入れられるのか心の底から知りたいものだ。メニューほんとに見てんのかコイツ?
そしてアイスどうしよう。アレとアレが気になる。
「何と何で迷ってるんですか」
うーんと唸っていると、実にいいタイミングで質問が飛び込んできた。
「ええとね、チョコミントとダウルベ…ちがう、ダブルベリークリームなんとか。とりあえず何か甘くておいしそうなの」
めちゃくちゃ甘党というわけでもないが、綱吉はそれなりに甘味は好きである。ちょこちょこ補給したくなる魔力が甘味にはある。
「じゃあ僕がその甘いのを頼みますから君はそれ以外のものを頼みなさいな」
「ほんと?!」
ぱっと顔を輝かせた綱吉に、にっこりと骸は肯いた。
「ええ」
チョコミントを手にしてニコニコ綱吉がレジから離れる。
やった。骸さん優しいじゃん。
そうだ、食べ物で迷ってその場に骸さんがいるんなら、骸さんにも協力してもらえばいいんだ。
などとちゃっかりしたことを考えながら食べるための椅子を確保しようとした綱吉の後ろから、その骸の声が聞こえた。
「ダブルベリークリームチーズにキャラメルソースとキャラメルクリスピーと、チョコチップとチョコレートソースをトッピングで」
「?!」
耳を疑って思わず綱吉が後ろを振り向くと、にやあ…と実にいやな感じの笑みを浮かべた骸が立っていた。
(や…、やられた…!)
どさ、と綱吉は椅子に腰を落とした。
「さあどうぞ綱吉君、お待ちかねのアイスですよ」
にっこにこしながら骸が差し出したアイスは、嫌がらせのように色々トッピングされた甘そうすぎる代物だった。
「………ぅん」
いくら甘党のほうとはいっても、これは、ちょっと。
いくらなんでも甘そうすぎである。
しかしながら頼んだのは自分(提案したのは骸であるということは忘れている)。
”いい。いらない”とも言えずにいたが、自然に綱吉の首が横に振られる。
いい。いらない。
「どうしたんですか、せっかくのアイスが溶けちゃいますよ。よく君もったいないって言うじゃないですか」
「いや、まぁ、そうだけどさ、うん
…む、骸さん先に食べたら どう、かな」
そしてそのまま最後まで食べてくれたらいいと思う。
「残念ながら僕は今アイスの気分じゃないんですよね」
俺もそんなの食べる気分じゃねーよ。
「そっか、まあそうだよね
…いや、ほんと、せっかくそれ頼んでもらってほんと悪いんだけどさ」
「食べたかったんですもんね綱吉君、これ」
そりゃ食べたかったけどそんな変わり果てた姿のダブルベリーなんとかじゃねぇよ!
心の中で叫ぶ突っ込みはたいてい、口に出されることはない。
「いや、やっぱごめん、なんか、おなかいっぱいになってきたかなって」
「大丈夫ですよアイスなんて溶ければ所詮水と香料と乳化物のただの液体なんですから」
「余計食べる気失せるよ!いいってだから近付けんな!ぅわっ!」
ぐいぐい口元にアイスを容赦なく近付けられてべちゃ、と何のためらいもなく口につく。
しかもチョコミントを持ったまま避けたため体勢が崩れかけて、チョコミントが、
「あーー!!」
「あ…」
ぼたっ。
「あ、アイスが…!」
落ちた。
ぼた。
「あ」
更に、骸がむりやり押し付けようとしていた脅威のダブルベリーのアイスも、よりによって座っている綱吉の太股の上に。
「……」
「…ちょっと、恥ずかしい事になっちゃいましたね」
クフフッ、と、まるでテヘッとでも言うかのようにお茶目に笑われて、綱吉はぶるぶる震わせた拳に握ったチョコミントを、
「ふ… っざけんなーー!!」
骸の顔面にダイブさせた。
「なんですかまったく綱吉君!!人がせっかく親切心を出してあのアイス頼んであげたのに!!」
「うそこけお前!あんなんただの嫌がらせだろーが!」
プリプリ怒りながらバゥンと車を運転する骸の横で、同じく綱吉がブンブン怒っていた。
車内は何ともいえない甘いアイスのにおいが充満していて、正直さっきのこともあいまって軽くぅおえ、みたいな状況である。
「もうこのまま家に帰りますからね!」
「帰ればいいよ!」
「もう家にろくに食材ありませんからね!」
「何言ってんだよ俺が昨日作ったおかずの残りが冷蔵庫に入れてあるじゃん!」
「それは僕が昨日の夜中に食べました!」
「何それなんで?!食うなよ!!なんでそんな時間に食べ…夜中はだめっていつも言ってるだろ!」
「仕方ないじゃないですか遅くまでやる事があったんですから!」
ひたすら喧嘩腰でぽんぽん言いあいを続けていた中で綱吉は頭を抱えた。
「もぉおおーー…!仕方ないなぁ、じゃあほんとに家なんもないじゃん」
「まぁそのあとにミートパイ作って冷凍庫に保存してあるんですけどね」
骸の方もハンドルを切りながらしれっと今はじめて知らされる事実を告げる。
「おまっ、そんなの作ってるから今朝起きるの遅かったのかよ!夜中に作るもんじゃないよそんなの!っていうかじゃあ今日の晩ご飯あるんじゃん!」
そういうことははやく言えよ!と言わんばかりにばんばんと窓をたたく。
「ぇえー、いやですよ自分の作ったミートパイなんて。何か作ってくださいよ」
うだうだ続ける骸に、わかったコイツ喧嘩っていうよりただ何か話してたいだけなんだと結論をつけて、綱吉はハーとため息をついた。
「じゃ俺は骸さんのミートパイ食べるから、骸さんが何か俺に作ってほしいんだったら材料一人で買ってきて」
「嫌ですよそんなの、一緒に買いだしに連れていきます」
「…わかった。わかったから一旦家に帰って。俺着替えたい」
折れた綱吉にニコーっと笑って、とてもいい笑顔で骸は「ええ!」と肯いた。
こんな家族どっかに居そう、と思ったけど言ったらまた骸のテンションが変な方向にあがりそうなので、綱吉は黙って小さく笑うだけにとどめておいて、頭をコンと窓にあてた。
さてと、何作るかな。
<おわり>
こいつらほんとに大人だろうか
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■セクース実況中継■
・シンクロにおおいに興奮したので、シンクロやフィギュアの実況中継みたいな
セクースの実況中継とかどうだろうって思った 下品すぎる笑いだが
→二人でデュエットみたいに、色々な規定要素をクリアしていく 芸術的妄想的要素も重要
(対戦みたいな感じでも、それはそれで面白そうだが)
(´V`)前フリネタ(´V`)
「さて今回”Mr.エロス”、”エロテロリスト”等々の異名を持つ六道 骸。
前回はそうそうにパートナーの沢田が気絶してしまって苦しい思いをしました!
今回は、”コントロールすることに重点をおいて励んできました”と言っていましたが…どうですかね」
「そうですね、元々テクニカル・妄想力ともに能力の高い選手ですから、今回は確実にきめてくると思いますよ」
「相手の沢田選手のほうはどうですかね、世界のエロテロリストについていけるでしょうか」
「”今回の相手も妄想力を最大限にひきだす綱吉君しかいない”と言ってましたからねぇ、
頑張ってもらいたいところですねぇ!」
(*´Д`ハァハァ 決勝(本番)ネタ(セクースの流れには準じてません) (;´Д`A ハァハァ
「ああっとひねりが入りましたね!」
「稀代の変態といわれる骸が」
「あぁっとジャッジは」
「非常に難度の高い技です!」
「おぉっと紐を使いました、沢田の脚をまげてたたみこんで縛って…、上から挿れてだるま返し!苦しいですねこれは、沢田快感の逃がし場所がありません!」
「綺麗にキマりましたね」
「(トリプルトゥループ、 みたいな)○○○○←何かの技の名前」→「…正常位、ここは確実にきめてきましたね」
「深い!規定要素十分です」
「萌えますねぇ!これは得点高いですよ」
「これは腕力がないと苦しいんですよねぇー!すらっとしている六道の腕力の強さが伺えます」
「傾いた!ぁあーでも持ち直しました。大丈夫ですよ」
「沢田これは苦しいですね!どう耐えるかが問題です」
「ラストの方は苦しいんですが…おおっと速い腰技!!沢田のドライオーガズム連続で…フィニッシュ!!会場からも拍手が沸きました!」
「さすがに痙攣がとまりませんね、沢田大丈夫でしょうか」
「今大会にむけて必死に体力づくりをしてきたという沢田、トレーニングにはいつも六道がつきっきりだったそうです」
とか色々、湧いてきて仕方が無い ばっか!私馬っ鹿!
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